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2003年8月15日掲載
2003年10月19日更新
米国での発表以来、注目を浴びているKENSINGTONの新しいExpert Mouseです。現時点でまだ国内発売されていませんが、海外サイトや並行輸入したショップからの購入報告も続々という人気製品です。
前回は梱包の紹介まででしたので、今回はお待たせの本体分解を進めてみます。
手始めは本体概観から。
ボタン周りの銀色の部分は、透明なプラスチックに銀色を吹き付けてあります。
発表当時の写真では裏側から銀色を吹き付けたように見えて綺麗だったので変更理由がわからなかったのですが、今回分解して理由の想像が付きました。
製品では表側を銀に塗ってあるものの裏側にも銀色が回り込んでおり、同様に裏だけを銀色にするのも難しかったのだろうと思われます。ちょっと残念ではありますが。
最初に目に付くのはボールの下にある大きなネジですが、分解は底面のゴム足裏にあるネジからです。大きめのゴム足なので、撮影用には剥がしましたが半分めくってネジをゆるめられます。
4つのネジを外せばカバーが外れます。
カバーを外すと、ScrollRingのセンサー部分が見えます。
ボタンの下に隠れているマイクロスイッチは定番OMRONのD2F-01です。ボタンパーツは左右それぞれ3つのネジで固定されています。
KENSINGTONらしくカバー固定とボタン固定のネジは全部同じ種類のネジです。
ScrollRingの手前に何か部品を止める台座が付いています。
その場所から、ScrollRingにクリック感を出すためのスプリングのようなものを固定するための台座と想像でき、製品化の課程でなくなったものと思われましたが、このページを見た方から、「私のにはマグネットが付いている」というコメントを頂きました。初期出荷分には付かなかったようですが、マグネットによりスクロールリングにクリック感を付けるようにしているようです。
いよいよ外すのを我慢していたボール裏のネジを外します。
ボールの支持とScrollRingという大切な部分だからでしょうか、他の部品を止めるネジより大きなネジです。
リングは3層構造で、上がゴム、真ん中がプラスチック、ハシゴ状の模様のところは金属です(2枚目)。
金属部品は、プラスチック部品と4ヶ所で接合されています(3枚目)。お皿側には、リングとの接触面の滑りをよくするために、3ヶ所に白いプラスチックのチップが付いています(4枚目)。
内部の基板です。ネジが入っていないネジ穴が気になります。これまでのKENSINGTON製品ではあまりこういうことは無かったのですが...
今回の分解結果です。
◆おまけ◆
リングを回しているとシュルシュルといやな音がするので、分解ついでに原因調査しました。リングに当たっていたのは、カバー部品の上ボタンと下ボタンの間の部分で、その先に付いている小さな爪(1枚目)だとわかりました。
リングはカバーと同様傾斜をして付けられているのですが、爪の先は水平に近い向き(2枚目)になっていました。
ほんのわずかに爪を削って(私は爪切りのヤスリを使いました)カバーと平行にした(3枚目)ところ、ボールの擦れる音はしなくなりました。
気になる人は、自己責任でやってみてください。
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