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2009年1月24日掲載
今回は、ロジクールのTrackMan Wheelを使ってみました。
TrackMan Wheelは、親指でボールを操作するタイプのトラックボールです。現在、国内の一般に手に入る親指トラックボールはこの製品とサンワサプライのスティングレーぐらいですので、選択肢は少なくなっています。
ロジクールは親指トラックボールを数多く発売していて、世界で初めてボールの模様を光学センサで読み取る方式で発売したトラックボールも親指トラックボールでした。
今回レビューする製品は2002年8月23日に発売されたST-65UPiです(日付と型番は全て日本市場での情報)。その前年の2001年2月16日に発売されたST-64UPiの形状を引き継いで省電力の改善(LEDで光るイルミネーションを廃止した)を施したものです。
その次のモデルが、2008年12月から発売されているTM-250ですが、こちらも若干色が変わった程度でずっと形状は変わっていません。
この系列が出る直前の2000年8月18日に、ロジクールは初のコードレストラックボールのCT-64UPiを基本的に同じ形状で発売していますが、ここからさらに傾斜などを改善してST-64UPiが発売されています。
親指トラックボールの特徴は、人差し指から小指まではマウスと同様の指の使い方で操作できるところです。マウスに慣れている人が初めて操作するしたときは、人差し指トラックボールより抵抗がないと思います。
この製品は、本体がやや小さめなので、手をトラックボール全体に覆い被せるようなグリップ方法になります。
ボールについては、転がり感はまあ快適です。親指はあまり長くないため、勢いを付けて回すことはできません。手の構造が原因と思われるので、大きなボールにしてもあまり結果は変わらなさそうです。ボールの大きさの割には快適です。
ボタンは使いやすい位置にあります。
私にとっては大きさも適切で、クリック感もまずまずです。
ホイールも、回転のクリック感、ホイールボタンの押し込みともバランス良くできていて、このあたりはさすがロジクールだと思います。
MarbleMouseの時にも書きましたが、ロジクールの製品は作りがよく考えられています。
少しでもマウスの感覚に近くなるようにサイズを小さめにしていますし、その分指先が一番奥に届いてもいいようにボタンを大きめにしています。ボタンを大きめに取るために、ケーブルの引き出し口を斜め左に持ってきています。
ボタンも中央が少し窪ませてあって、慣れていない人でもボタンのポジションが指先でわかるようになっています。
さらに、薬指の場所に段差が、小指の場所にはラバーを付けるという方法で、グリップのし易さにはとても配慮されています。
ほぼ親指型の究極の形状になっていると言えるのかも知れません。しかし、人は千差万別。今後も機能や形のバリエーションに期待したいです。
まずは5ボタン化と、チルト付きのMicroGearスクロールホイールを付けた上位機が欲しいですね。
親指トラックボールが欲しい人は、まずこれを触ってみて、他機種との比較をしてみるのがいいのではないでしょうか。
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