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2005年1月7日掲載
2005年最初のレビューは、実質的に昨年唯一の新製品であったサンワサプライのFORCEを取り上げました。
FORCEは光学式の3ボタンホイール付きというオーソドックスなトラックボールです。
突然発売開始になった為か、なかなか店頭に並びませんでしたが、初めて見つけたビックカメラの新宿西口店で購入しました。ここはトラックボール専用の陳列棚があって品揃えも豊富で、マウス担当さんは「マウス刑事」というタイトルで商品レビューを値札の横に付けるなど、量販店チェーンの中でも独自色を打ち出しています。サンプルもそこそこ置いてあるので割とお気に入りの一店です。
さて、本題に戻りましょう。
本体は写真のとおり楕円を中心に構成されたデザインで、どこか宇宙船のような印象を与えます。
ボタンとパームレスト部分はラバーコーティング塗装が施されています。がたつきや軋みもなく、なかなかしっかりした作りになっていると思います。
本体はやや小さめで、手のひらの大きい私にはもうちょっとパームレスト部分が大きければ良かったなと思います。逆に、女性の手には良いサイズと言えそうです。本体が小さいことは省スペース性にも優れてますね。
このトラックボールの目玉は、直径46mmのボールで、この価格帯では大きい部類に入ります。ステンレス球3点で支持されたこのボールは、そこそこの慣性を持って転がってくれます。また、光学センサに反応させるボール表面の模様も変に目立つことがなく好感触です。
ボタンは大きめなので比較的グリップのポジションが自由です。ストロークは若干浅めで、クリック感も少し弱い印象ですが、さほど悪くはありません。
本体左に付いているスクロールホイールだけがこの製品のわずかな弱点かも知れません。本体側面のホイールは指の移動がしづらいです。
ホイールボタンの押し込みは少し重めになっています。
また、ホイール回転時のクリック間隔が若干長いため、一度にあまりスクロールさせることが出来ない点も少し気になります。ホイールの回転時のクリック感も小さめです。
まあ、いずれも細かい印象ですし、ホイールを使わなければ気にならないわけですが。
このトラックボールは、機能や価格の面でロジクール(Logitech)のMarble Mouseや、KENSINGTONのOrbit Opticalが比較対象になってくると思います。
私の印象ではまあそれぞれ一長一短あるなと思います。手が小さめで省スペースにこだわる人には良い選択ではないでしょうか。
最後に一点、これにも触れておかねばなりません。
サンワサプライというメーカーは、とある光学式トラックボールで酷評を受けています。ボール回転時のポインタの挙動不審やボタン部分の強度に問題があったためです。
幸いというか、私はその製品を使ったことがありませんが、少なくともFORCEについてはこれらの心配はあまりないという印象を持ちました。
今年はぜひ某製品に替わる新しい5ボタントラックボールにも期待したいと思います。
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