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トラックボール写真館

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Microspeed PC-TRAC

2004年10月11日掲載
2005年6月15日更新

2003年12月に廃業した米国Universal Desktop Systemsが販売していたMicrospeedのPC-TRACです。
2005年6月現在、Clearly Superior Technology http://clearlysuperiortech.com/ がトラックボール事業を買い取り、USB対応の基板に変わって発売されています。残念ながら今のところ日本の代理店はありませんが、海外のショップから購入する事ができるようです。(例)ergo cube http://store.ergocube.com/ 
同デザインのMac用MAX-TRACはじめ、数年前にはT-ZONEやぷらっとほーむなどで販売されていたようですが、当時の代理店などはわかりません。
MicrospeedのトラックボールはITAC Systemsのホームページで構造や耐久試験の比較対象として厳しい評価を下されていました。

これはe-bayで仕入れた中古品のため、表面が黄ばんでいますが、本来はもう少し薄いベージュです。
まずは概観。左右対称のやや大玉トラックボールで、大きなボタンが特徴ですが、ボールとボタンとの間は少しあいていて転がした勢いでクリックしてしまわないよう配慮されています。
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底面のラベルです。96年製かも知れません。
底面にある3本のネジを外すと上面のカバーが外れます。
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カバー裏面です。リング部は外れないのでボールを取り出すにはカバーを外す必要があります。
ボタンの裏からスイッチまでは長い足が伸びています。
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ボール支持部分です。3点支持で、支持点が回転検知を兼ねるタイプで、高級機と同じ構成です。
ボールには無数に細かいこすり傷が付いています。
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基板上の部品たちです。回転軸にはベアリングは使われておらず、私の手元に届いたときにはシャフトが曲がってまともに転がせませんでした。
センサは日本製でOMRONのロゴが付いています。スイッチはDM1と書かれており、台湾製と思われます。
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基板です。設計は1990年と記されています。
中ボタンの部分にはもうひとつマイクロスイッチを取り付けるスペースが設けられています。
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筐体下部です。シャフトを支えている支柱の他に、中ボタンのあたりにも支柱が。もしかするとホイールのようなものを考えていたのでしょうか?
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今回の分解結果です。
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筐体やボタンの作りはしっかりしており、もう少しシャフトさえしっかりすれば、もっと評価される製品だと思えるだけに残念でした。


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